心を揺さぶる、高原に吹く風のような二胡の音、きらびやかで透明なガムランの響き、そんな各国から集められたネイティブサウンドに絶妙に絡むシンセのストリングス&ビートが創るヒーリングの世界。大好きな民族音楽+テクノのユニットSORMA の6年ぶりの新作「RAKUEN Gradation of Karma」のテーマはずばりヒーリング・テクノ。1995年に結成されたSORMAは、これまで民族+トランステクノを中心とした本体「SORMA」名義で3枚のアルバム、ガムラン+アンビエントの別ユニット「JALAN JALAN」名義で2枚のアルバム(Flying Booksのトイレのひょうたんスピーカーから聞こえてくるガムランの音は2ndアルバム「BALI DUA」です)と二つの世界観を住み分けてきましたが、今回の新作ではこれらが見事に融合されてます。 SORMAとの出会いは、ディープ・フォレストやエニグマの登場により、ヒーリング系、民族系のテクノが静かに熱を帯びてた1995年。当時週に3日は通っていた新宿東口のタワーレコード(現在は南口に移転統合)で1st「阿吽?」(現在は残念ながら廃盤)を試聴し、すっかり虜になって以来です。当初はアーティスト情報がいっさいなく、日本人のユニットとわかったのは少し後のことでした。そして2000年、空の写真家HABUさんのサンシャイン60展望台での個展で、スライドショウとSORMAのライブのコラボレーションがあり、企画運営をしていた友人の計らいでメンバーの方々と出会うことが出来ました。初対面でしたが、打ち上げの席で旅や音の話で盛り上がりました。(僕自身、学生時代の旅では録音機能つきのテープレコーダーを持って行き、お気に入りの音風景を収めてきたものでした。)今回のアルバムでは二胡と老若男女複数のトライバルな歌声が絡む「BETWEEN THE LIGHT WAVES」と、童謡のようなシンプルなメロディで懐かしさを掻き立てる笛と女性ヴォーカルが熔け合うメロディに、控えめなガムランが彩りを加える「PASSENGER OF TIME TRAIN」、SORMAの新境地とも言える2曲が特にお気に入りです。 アルバムジャケットはイラストをネコのブラッキー・シリーズの和代ジンペイさん。(クレヨンで描かれたカワイイ猫のイラスト以外の作品を見たのは久々ですが、清涼感を与えてくれる明るい色使いはスピリチュアルなサウンドとの相性抜群です。)また、ブックレットは20ページのイラスト集になっていて、ジンペイさんを初めとするイラストレーターたちによる各楽曲と対になる作品と、リーダーのSORMA No.1こと島田陽一さんのグラフィックアートによるサイケデリックでスピリチュアルなヴィジュアル・ワールドが展開されてます。 ガムランの調べとお気に入りのお香、これからの梅雨の時期、この2つがればエアコンなしでもずいぶん過ごしやすくなるはずです!(新作とJALAN JALANのCDはFlying Books店頭でも手に入りますので、興味のある方は是非聴いてみて見てください!)
by flying-books
| 2006-05-18 23:50
| MUSIC
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