カテゴリ:MOVIE( 2 )

100日で100万人の大虐殺

この出来事がほんの10数年前に起ったことだと信じられる日本人がどれくらいいるでしょうか?
94年アフリカのルワンダで民族間の対立によって起った大虐殺。100日で100万人の老若男女が惨殺されました。銃や弾丸が豊富にあるわけありません。なたやナイフで多数の人が殺されました。f0024665_219810.jpgニュースとしては知っていましたが、平和な日常の中ですっかり頭の片隅に追いやれられていたこの事件を思い出さしてくれたのは映画「ホテル・ルワンダ」です。対立民族出身の自分の妻と家族を助けたい一心で始めた行為が、結果1200人以上もの命を助けることになったホテルマン、ポール・ルセサバギナ。彼の極限の状況下での機転を利かせた対応と、それを成し遂げる精神力には感服させられました。劇場にいた多くの人が「自分だったら同じようにできただろうか」と考えされられたのではないでしょうか。
好感が持て、自分自身で考える「隙間」を与えてくれたのは、「これはホラーではなくヒューマンドラマだ」というテリー・ジョージ監督です。最近の映画はリアルな残虐シーンによって恐怖を体験させるという傾向が強いですが、この映画は敢えて残虐な撮り方はせず、登場人物たちの心理的な部分に焦点を当ています。
そして、直接描かれているわけではありませんが、本当に怖いのは民族間の対立を植民地統治に利用し、自己都合でそのパワーバランスと秩序を転覆させ、いざ惨劇が起り、収拾にかけるコストが割りに合わない判断すると、救済を願う悲鳴を無視し、大量虐殺を放置した西側諸国政府なのだと思います。そしてルワンダの事件はそれが表面化した氷山の一角なのでしょう。
現在この映画は評判も上々で、上映劇場数も増えているようです。一人でも多くの人がこの現実を知り、人間の恐ろしさと勇気を知るきっかけとなることを願ってます。
[PR]
by flying-books | 2006-02-11 02:24 | MOVIE

「LORDS OF DOGTOWN」

先日、「ロード・オブ・ドッグタウン」を見てきました。
f0024665_2185960.jpg
実在のレジェンド・スケートボーダー、ステイシー・ペラルタ、トニー・アルヴァ、ジェイ・アダムズらをモデルとした映画です。70年代半ばのベニス・ビーチにあったサーフ・ショップ「ZEPHYR」によって結成されたスケート・ボード・チーム「Z-BOYS」。その名前が以前から知っていたのですが、本格的に打ちのめされたのは、ペラルタ本人によって制作されたドキュメンタリーDVD「DOG TOWN & Z-BOYS」を観てからでした。
俳優たちがペラルタやアルヴァ自身から指導を受けた迫力のスケート・シーンはスケートボードのビデオ作品顔負けにエキサイティングですし、それまでの固定観念を打ち破り、次々と新しいテクニックを生み出していったエクストリーム・スポーツの教祖たちの光と影のサクセスストーリーは、青春映画としてもクォリティが高く、一見の価値はあるかと思います。(僕の好きな映画監督、「セブン」や「ファイトクラブ」のデヴィット・フィンチャーがさりげなく制作総指揮を務めています。)
ボードの性能やディテイル、スタイルなどフィクションの部分も少なからず入っていますが、ドキュメンタリーだけでは伝わり難かった各メンバーのキャラクターや、荒廃と華やかさの入り混じった当時のロサンゼルス周辺の空気感がよく伝わってくるので、是非ドキュメンタリーとセットで観てもらうといいかも知れません。
(*残念ながら劇場(渋谷シネマライズ)での上映は明後日の27日までのようです。)
スケートボードは、中学生のころ観た映画(ボーンズブリゲイドの面々が出ていた「ポリスアカデミー4」)に影響されて以来、時々友だちと野川公園や新宿中央公園などで滑っていたのですが、大学に入ってからはしばらく遠ざかり、サラリーマン時代にパンクした自転車の代わりに、仕方なくスケボーで出勤したことが一度あった程度でした。
その後、3年前に出会ったNYのスケーター、マークに借りたボードで青山通りを少し滑ってから再びマイブームとなり、一昨年新しいボードを購入しましたが、またここしばらく乗れていません。
いい歳して、こういう映画を観るとすぐに熱くなってしまうので、また始めようかと思っていますが・・・寒い時に転ぶととても痛いんです・・・
[PR]
by flying-books | 2006-01-25 21:19 | MOVIE